著者
丸子 一朗
出版者
Japan Society for Laser Surgery and Medicine
雑誌
日本レーザー医学会誌 (ISSN:02886200)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.39-45, 2015-04-15 (Released:2016-12-28)
参考文献数
36

光干渉断層計(OCT)は,本邦には1997年より導入され,2006年にはスペクトラルドメイン(SD)OCTが市販となり網膜全層の詳細な観察が可能となった.2012年には更に光源を改良したスウェプトソース(SS)OCTが開発された.現在これらのSD-OCTおよびSS-OCTを用いて視機能の根幹である網膜外層,硝子体,脈絡膜,さらに強膜を観察することにより様々な網膜,とくに黄斑疾患の病態解明が進んでいる.本稿では症例を挙げながら概説する.