著者
丸尾 亜喜代 小松 万喜子
出版者
岐阜大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

不妊治療を終結し子どもを持たない人生を築いていく女性の主観的幸福感を促進する支援を明らかにする目的で,当事者及び看護職を対象として調査を行った結果,治療後の過程には治療中の対応が深く影響し,治療終結期の支援では,カップルとして捉えた支援の充実,終結後の生き方のモデル提示,終結後の心身の継続支援の保証と強化の重要性が明らかになった。また,不妊の理解と夫婦2人の人生を肯定する社会への提言が求められた。看護職によるケアでは,終結時期を査定し意思を確認し,決断を困難にする要因に関する情報提供と説明を行い,自身で決断に向かえるように支援する必要性が示唆された。