- 著者
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丸山 直生
香西 武
- 出版者
- 一般社団法人 日本科学教育学会
- 雑誌
- 日本科学教育学会研究会研究報告 (ISSN:18824684)
- 巻号頁・発行日
- vol.26, no.1, pp.1-4, 2011 (Released:2018-04-07)
- 参考文献数
- 9
- 被引用文献数
-
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来年度から実施される「新学習指導要領」には,野外観察の重視が打ち出された。地層の観察が行われても,化石に関する観察は少ない。露頭において「化石」の採集は容易なことではない。ところが,「生痕化石」は認知度は低いが,注目すれば比較的たくさん見つけることができる。さらに,「生痕化石」は地層が堆積した当時の環境を知る手がかりとなり,「示相化石」としても有効である。そこで,地域の素材を生かし,適切な露頭を教材化し試験的授業を試みるために,まず「生痕化石」の教材としての利点および問題点について考察した。