著者
石田 健二 丸末 安美
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.56, no.6, pp.392-396, 2014

<p> 日本原子力産業協会では約3年前の2011年1月,毎週発行の原子力産業新聞の紙上に,理科好きの女子高校生「ゆりちゃん」が世の中に広く利用されている放射線について質問し,ものしり博士の「タクさん」が分かりやすく回答する「原子力ワンポイント」の連載を始めた。その途中,福島第一原子力発電所事故が起こったため,2011年4月7日からは「日本の放射線・放射能基準」について,男子高校生の「ゲンくん」が質問し,ものしり博士の「カワさん」が回答する「番外編」を組み込んだ。そして事故から約2年半が過ぎた2013年9月5日,もう一度,初心にかえり,「広く利用されている放射線」についての解説を再開した。本稿では,執筆済みの中から,放射線量の数値等が独り歩きをして一般の方に誤解を与えているケースに対し,分かりやすく解説したコラムを「4編」選んで紹介する。</p>