- 著者
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丹羽 昭博
玉本 隆司
遠藤 能史
廉澤 剛
- 出版者
- 一般社団法人 日本獣医麻酔外科学会
- 雑誌
- 日本獣医麻酔外科学雑誌 (ISSN:21896623)
- 巻号頁・発行日
- vol.51, no.3+4, pp.46-51, 2020 (Released:2021-02-16)
- 参考文献数
- 14
広範囲に狭窄し、穿孔した食道を有する6歳例の猫に対して、部分切除や吻合術が困難であったため、径の大きいネラトンカテーテル(NC)を食道へ挿入し、唾液の通過を確保すると同時に、NCを型にして食道となる管腔を再建した。NCを3ヶ月留置した後に抜去し、その後3年以上は軟らかい食餌ではあるが、吐出や嘔吐なしに自力採食可能であった。このことより食道の変性が広範囲におよぶ致死的な症例に対してNCを用いて管腔を再建する方法は有用であると考えられた。