著者
久田 由紀子
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

ゲリラ豪雨の発生特性を明らかにするため,福岡都市圏に 14 個の雨量計を設置し観測を行い,次のことが明らかとなった.福岡都市圏においては,ゲリラ豪雨は午後 1~2 時の時間帯,および午後 5 時~6 時の時間帯に多く発生する.一地点での降雨持続時間はおよそ 20~60 分であり,10 分間雨量は,平均で 10mm 程度,最大で 40mm ほどに達した.降雨の発生地点は,福岡平野南部であり,降雨帯はそこから北北東方向に進むパターンと,北西方向に進むパターンの 2 種に大別できた.