著者
久米 明人 久米 英明
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.385-392, 2010 (Released:2010-06-24)
参考文献数
30
被引用文献数
3 4

目的:日本人特発性レストレスレッグス症候群(RLS)の特徴を明らかにすること.方法:国際RLS研究グループ診断基準と治療アルゴリズムにしたがってRLSの診断と治療をおこない検討した.結果:RLS症状を訴える151例のうち113例が特発性RLS,16例が二次性RLSと診断,22例がRLSから除外された.特発性RLSは平均50.1(SD 20.0)歳,63%が女性,31%に家族歴,85%は下腿に異常感覚を有し,81%に不眠,49%は日常生活に71%は気分に影響あり,ドパミン製剤により73%が改善,33%で寛解をみた.結論:日本人特発性RLSの臨床的特徴は欧米の報告と一致した.