- 著者
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久間木 寧子
平井 克之
- 出版者
- 一般社団法人 情報科学技術協会
- 雑誌
- 情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第19回情報プロフェッショナルシンポジウム
- 巻号頁・発行日
- pp.31-35, 2022 (Released:2022-07-01)
大学全体の研究活動の向上に資する有用な研究力分析については,多くの取り組みがなされているが,今回は,情報の共有,特に「共感」できる研究力分析から,大学全体の研究活動の向上に繋がる課題抽出を狙った取り組みを紹介する。共感できる研究分析で提供する情報としては,大学の方針に基づくデータの共有と,共感しやすく,研究力向上に向けた活動促進につながるような研究者側からの課題抽出/課題提起,2つの側面を重視している。情報共有では,学内の研究者が最も共感できる所属単位[部局(学部・学系)等]と,研究活動の指標として身近である研究業績[科研費の状況・論文の業績]をきっかけとして,研究担当副学部長等への部局訪問を実施してきた。その結果,部局が必要とする研究推進関連の情報については,ある程度の方針が見えてきた。次の展開としては,部局訪問で得た課題への新しいアプローチや研究担当副学部長ネットワークの活用を進める。