著者
平井 克之 岡崎 麻紀子 奥津 佐恵子 久保 琢也 矢吹 命大 渡邉 優香
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.80-86, 2021-02-01 (Released:2021-02-01)

リサーチ・アドミニストレーター(URA)による研究力分析の効率化・高度化を進めるには,実務担当者間の連携が不可欠である。近年,データ分析の現場では,プログラミング技術を用いた分析手法が,広く利用されるようになってきた。分析作業の効率化と高度化を目的に,Code for Research Administration (C4RA)が発足した。本稿では,論文書誌情報や科研費を用いた研究力分析において,PythonやR等により作業の効率化を図った事例を紹介する。最後に,C4RAの今後の活動の方向性及びURAの普及定着への貢献の可能性を探る。
著者
平井 克之 林 貴宏
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.298-302, 2018-06-01 (Released:2018-06-01)

URAのプレアワード業務として,学内の研究者に対する研究資金公募情報のメール配信は,広く実践されている。一方で,研究者自身の研究分野と関係のある公募情報だけを知りたいという声も多い。そこで,公募のテーマに合致する研究者を抽出する推薦システムGaletteを開発した。研究者データとして,KAKENデータベースから取得した研究課題を使用し,自然言語処理により特徴ベクトルを作成した。検索クエリとしての公募文書も同様に特徴ベクトルを作成し,コサイン類似度でランク付けして結果を出力するシステムを実装した。全国の有志のURAの協力により推薦結果を評価したところ,良好な結果を得た。URAにとって,より有用なシステムの開発を目指している。
著者
久間木 寧子 平井 克之
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第19回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.31-35, 2022 (Released:2022-07-01)

大学全体の研究活動の向上に資する有用な研究力分析については,多くの取り組みがなされているが,今回は,情報の共有,特に「共感」できる研究力分析から,大学全体の研究活動の向上に繋がる課題抽出を狙った取り組みを紹介する。共感できる研究分析で提供する情報としては,大学の方針に基づくデータの共有と,共感しやすく,研究力向上に向けた活動促進につながるような研究者側からの課題抽出/課題提起,2つの側面を重視している。情報共有では,学内の研究者が最も共感できる所属単位[部局(学部・学系)等]と,研究活動の指標として身近である研究業績[科研費の状況・論文の業績]をきっかけとして,研究担当副学部長等への部局訪問を実施してきた。その結果,部局が必要とする研究推進関連の情報については,ある程度の方針が見えてきた。次の展開としては,部局訪問で得た課題への新しいアプローチや研究担当副学部長ネットワークの活用を進める。