著者
竹原 直通 Tadamichi TAKEHARA 九州歯科大学予防歯科学講座 Kyusyu Dental College Dpt. of Preventive Dentistry
雑誌
日本歯科医史学会会誌 (ISSN:02872919)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.222-229, 2004-09-30

古代インドにおける地獄観の集大成ともいうべき仏教典,「正法念処経」に述べられた抜歯・抜舌の記載について検討した.その結果,古代インドの抜舌刑が晒刑=死刑の一種であった事,またその健康観=病気観は,三世にわたる因果応報理論に基づいていることについて考察した.