著者
小林 多寿子 桜井 厚 井出 裕久 小倉 康嗣
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

1970年代末のライフストーリー法リバイバル期より蓄積されてきた質的調査データは今、歴史的価値を持ち始め、調査資料の管理保存や二次利用をめぐってその扱い方が問われている。そこで質的調査研究におけるデータ実態と問題点を明らかにし、今後の活用可能性を検討するために、<リサーチ・ヘリテージ(調査遺産)>とアーカイヴ化という視点から質的調査データの経験的研究に取り組んだ。3年の研究期間中、質的調査者へのアンケート調査、アーカイヴの事例調査、社会学者の質的調査資料群調査という3種類の調査を実施し、その成果はフォーラムや学会シンポジウムでの報告、学会誌での論文発表や報告書の作成という形で研究成果を示した。