著者
井手 久登
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.18-24, 1965-08-30

(1) 初年度においては樹種別にみて生育状況のよかつたものは、改良ポプラ、クロマツ、スズカケノキであつたが、2年目に入りスズカケノキの成績が悪くなり生長のよかつたものは改良ポプラ、クロマツのみであつた。3年日になると各樹種とも樹勢を盛り返し、ハルニレを除いて生長率は急界しはじめた。<BR>(2) 改良ボブラ、ハルニレを除いて客土効果が認められるが、客土量による差は3年日の段階ではまだ明らかでない。<BR>(3) 施肥効果は各樹種、各区ともにおいて認められない<BR>(4) ヘドロ区では最も枯損率が高い。<BR>(5) ヘドロ区で生育のよいものは改良ポプラ、クロマツニセアカシアの順である。<BR>(6) 総台的にみて、干拓上壌で生育状況のよかつたのは改良ボブラ、クロマツであるが、ウロマツはまだ試験樹が小きいので今後検討の余地がある。ケヤキ、スズカケノキ、ニセアカシア、スギも30cm以上の客土を行えば生育は良好である。