- 著者
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井村 祥子
- 出版者
- 東京大学
- 雑誌
- 若手研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2011
クラシックバレエのピルエットについて,モーションキャプチャーシステム及び床反力計を用いて,ロシア人男性プロバレエダンサー5名及び日本人女性プロバレエダンサー10名のデータを取得し,逆動力学の手法により回転の生み出し方について調べた.平均回転数は男性4回転,女性2回転であった.動作開始時の両上肢の水平面内の回転で,全回転分の角運動量が得られた.女性ダンサーはこの時上体が正面から回転し, それを引き止める支持脚のトルクが回転を妨げる.よって開始時は下肢や上体を回転させず,床からのトルクを上肢に伝える必要がある.また回転数を上げるには,上腕を体幹に引き付け遊脚の位置を下げて対処する.