著者
今井 樹 潮見 泰藏
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.261-265, 2004 (Released:2004-08-30)
参考文献数
8
被引用文献数
30 14

近年,科学的根拠に基づいた理学療法(EBPT)が一つのトピックとなっている。このEBPTを検討するにあたって重要になるのがOutcome measuresである。しかしながら,Outcome measuresに関していくつかの問題点があり,その一つに信頼性の問題が挙げられる。ここでの信頼性とは,検者内信頼性(Intra-rater reliability)および検者間信頼性(Inter-rater reliability)のことを指している。この信頼性を表すものとして,Pearsonの積率相関係数などが挙げられるが,今回は級内相関係数(ICC:Intraclass correlation coefficient)を取りあげ,検者内信頼性および検者間信頼性の求め方を概説する。
著者
今井 樹 今井 裕美 潮見 泰藏
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.435-439, 2011 (Released:2011-07-21)
参考文献数
4
被引用文献数
3 1

〔目的〕わが国の理学療法に関する研究論文について,その引用動向を調査し,理学療法研究に対する影響を量的かつ質的に明らかにすることである.〔方法〕学術誌「理学療法学」,「理学療法科学」の2誌に掲載された原著論文の引用文献を対象とし,被引用文献数および引用回数などの項目をもとに分析した.〔結果〕和文誌では対象の2誌を中心とした理学療法関連学術誌からの引用が多く,英文誌ではリハビリテーション関連学術誌とその他の専門誌からの引用が多かった.また,引用された各学術誌の質において,対象とした2誌の質は高かった.〔結論〕この2誌の被引用回数は多く,学術誌としての質も高いことから,理学療法研究に与える影響の大きいことが明らかとなった.