著者
寺西 浩司 江口 清 中込 昭 今村 輝武
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
コンクリート工学
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.54-63, 1994

高層部の柱を充?形鋼管コンクリート構造としたホテルが, 福井県において2件施工された。グランディア芳泉ホテルでは, 地上12階のうち5階以上の8層, 一方のポートヒル芳泉ホテルでは, 地上8階のうち3階以上の6層の柱にこの構造形式が適用されている。本物件の施工の特徴は, 凝集状シリカフュームを混入した充?コンクリートを開発し, 地上のポンプから直接, 鋼管内部へ圧入した点である。このような工法を確立するために, 充?コンクリートの調合を検討し, 実大スケールの鋼管柱を用いた圧入実験を実施している。本報告では, これらの事前検討結果と, 施工時のコンクリートの製造・管理方法およびコンクリートの充?結果を紹介する。