- 著者
-
岩元 英輔
矢津田 善仁
仲嶋 隆史
- 出版者
- 一般社団法人 日本災害医学会
- 雑誌
- 日本災害医学会雑誌 (ISSN:21894035)
- 巻号頁・発行日
- vol.27, no.3, pp.181-187, 2022-10-22 (Released:2022-10-22)
- 参考文献数
- 8
新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)クラスターが発生した病院の医療従事者に身体症状が続発し、災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会(Disaster Support Acupuncture Masseur Joint Committee:以下DSAM)に対して鍼やマッサージが要請された。7日間の支援で63名(延べ人数72名)が利用し、40歳代(30.2%)・看護職(87.3%)・女性(77.8%)、首肩部の主訴(54.7%)が最も多かった。このうち、COVID-19発生からDSAM介入までの11日間で健康被害が生じたのは34名(39.5%)で、施術前のNumeric Rating Scale(以下NRS)7点以上16名(47.1%)から施術後は0名に改善傾向を示し、早期介入による医療従事者の身体症状の緩和が図れた。