著者
仲里 英晃 村尾 修
出版者
地域安全学会
雑誌
地域安全学会梗概集
巻号頁・発行日
no.18, pp.9-12, 2006-05

2004年12月のスマトラ沖津波は,スリランカにおいて前代未聞の大被害をもたらした。被災地では復興に向けて住宅の再建事業が進められているが,事業の特色として沿岸地域の被災者の内陸部への大規模移転を伴うものであることが挙げられる。しかしながら,地域によっては事業の進行に大きな差が見られるほか,事業そのものに対する被災者の不満の声も挙がっている。本稿では被災地における住宅再建事業の大きな流れを整理・記録するとともに,復興を進めるうえでの課題について考察することを目的とする。