著者
Brown Howard 伊与部 ベサニー
出版者
新潟県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

日本の大学の約3割が英語による学部専門科目(EMI)を提供している。多くは、主に日本人学生を対象とする、小規模なもので、通常、ほぼ日本語による学位取得プログラムの一部である。EMIの拡充により、次の4つのエリアへの影響が示唆される。言語プログラムがEMI授業を実施する場合、言語教員が新たな役割を担う可能性が推測される。日本人学習者は、これまでとは違う形で英語と関わるため、言語教育の内容を変更する必要性があるだろう。言語教員と専門教員との連携が今まで以上に必要になると思われる。高等教育においてEMI認知度の高まりが、中等教育における言語教育への積極的な波及効果となり得ることを示唆している。