著者
伊奈 龍慶 西村 公伸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.286, pp.43-48, 2009-11-12
被引用文献数
2

これまでオーディオ用のインシュレータは種々開発・販売され,使用により音質が変化することは良く知られているが,その理由については解明されていないのが現状である.本研究では,円錐型スパイク形状のインシュレータを採り上げ,頂点から底面またその逆方向での振動伝達特性の理論的解明を試み,形状や材質が伝達特性に与える影響を検討する.さらに,電源部を持たないアンプなど振動発生が少ない信号系統での雑音低減を目指し,スパイクの形状と振動吸収法を検討した.実験的には数種類の樹脂材料を用いて円錐型スパイクを試作し,信号系統の雑音低減に有効な形状や材質を,音質と音像定位の改善の立場から比較検討した.また,同時に,併用する振動吸収剤の効果についても検討を重ねた.
著者
西村 公伸 伊奈 龍慶
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.285, pp.37-42, 2010-11-11
被引用文献数
1

オーディオ機器の音質改善の手法として円錐型のインシュレータが多く用いられ,効果を示している.本研究では,新たに指数関数型の広がりを持つインシュレータを開発し,その振動伝達特性の解析や実験的評価を行っている.理論的考察では,インシュレータ内の振動伝播特性の方向による違いを,ホーンスピーカの波動伝播特性の解析に基づいて求めている.また,試作インシュレータに対し伝播方向による振動伝達特性の違いを実験的にも確認している.さらに,音響機器に適用し,音像定位の改善や音質の改善について実験的に検討している.
著者
西村 公伸 伊奈 龍慶
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.306, pp.43-48, 2011-11-11

これまで,オーディオ機器の音質改善手法の一つとしてインシュレーク,特に円錐型のものが多く用いられ,効果を示している.また,前報告では円錐型のインシュレータに加え,新たに指数関数型の広がりを持つインシュレータを提案し,その振動伝達特性の解析や実験的評価結果を報告した.本報告では,これらのインシュレータに高分子材料の水溶液を併用することによる再生音の雑音低減や音質改善などの効果の向上について,実験的に検討している.また,高分子材料の水溶液をディジタル音響機器などにも適用し,ディスクへのアクセス速度の改善などの実験的結果を得ているので報告する.