- 著者
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福本 紘一
福井 高幸
伊藤 志門
波戸岡 俊三
光冨 徹哉
- 出版者
- 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
- 雑誌
- 日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, no.1, pp.054-057, 2011-01-15 (Released:2011-04-27)
- 参考文献数
- 12
患者は57歳男性.12年前に肝細胞癌にて肝右葉切除を施行した.肝切除後3年で両側肺転移(右S8に1ヵ所,左S9に1ヵ所)のため,右肺下葉切除を施行した.さらに1年の経過観察で左肺以外に新病変の出現がなく,左肺下葉部分切除を施行した.その後再発なく経過していたが,肝切除後12年目に右肺上葉に単発の肺転移をきたし,右肺上葉部分切除を施行した.肝細胞癌の肝内再発や他の遠隔転移がなく肺転移のみをきたし,肺切除を施行して長期生存している症例は非常に稀である.