著者
伊集院 八郎
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成23年度電気関係学会九州支部連合大会(第64回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.546, 2011-09-26 (Released:2013-03-05)

集積回路の素子サイズがナノスケールに迫ると、素子の動作を古典的に解釈することは困難になるが、そこで現れる量子効果を積極的に利用する量子デバイスの開発や量子的なリソースによる情報の処理によれば、従来の素子や処理では成し得ない領域への進出が可能になる。しかしながら、量子効果デバイスの特性解析や量子計算アルゴリズムの遂行を手軽に行うことは一般に困難とされるので、量子効果デバイスの基本的な特性の解析および最小qubitの量子レジスタに対する量子フーリエ変換に限定して、解析や変換を表計算ソフト上で行えるようにした。これによって、量子効果や量子アルゴリズムについての理解を深められるようにする。