著者
佐々木 優 杉山 拓洋 高松 良光 但馬 匠 寺島 玄 林 伸和
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.132, no.6, pp.1463-1470, 2022-05-20 (Released:2022-05-20)
参考文献数
6

レセプトデータベースを用いて2020年の集簇性痤瘡の患者数と患者背景,診療科,処方薬について調査した.分析対象者8,521,265人中,集簇性痤瘡患者は2,726人で,有病率0.032%,本邦の推計患者数は29,171人であった.内服抗菌薬の処方は72.3%,うち年間91日以上が10.3%であった.一方,外用抗菌薬の処方は70.4%で,うち年間101 g以上が6.3%であった.診療科は一般外科が19.5%であった.治療に難渋し,抗菌薬の長期投与や外科的処置が行われている現状が示唆された.