著者
佐々木 えりか
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.152, no.2, pp.94-99, 2018 (Released:2018-08-10)
参考文献数
29

これまでマウス・ラットというげっ歯類のモデル動物が医学研究に大きく貢献してきた.その有用性は今後も変わることはないが,近年,非ヒト霊長類の遺伝子改変技術が確立し,よりヒトに生理学的・解剖学的に似ている非ヒト霊長類のモデル動物としての有用性が見直されてきている.実際,特に精神・神経疾患の研究分野では,国内外で非ヒト霊長類を用いた前臨床研究が増加している.本稿では,非ヒト霊長類モデル動物の1つである,コモンマーモセットについて概説し,その疾患モデルについて紹介する.
著者
佐々木 えりか 富岡 郁夫 高橋 司 井上 貴史 前田 卓志 岡原 純子
出版者
公益財団法人実験動物中央研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

コモンマーモセットは霊長類で唯一導入遺伝子が次世代へ伝達する遺伝子改変個体の作出が可能であるが、より多くの疾患モデル作製のためには機能欠損型の遺伝子改変マーモセットの作出が求められる。本研究は、機能欠損型の遺伝子改変マーモセットの作出技術基盤を構築した。