- 著者
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佐々木 俊弥
山崎 和彦
- 出版者
- Japanese Society for the Science of Design
- 雑誌
- 日本デザイン学会研究発表大会概要集
- 巻号頁・発行日
- pp.257, 2012 (Released:2012-06-11)
情報時代においては、コンピュータや通信に代表される情報技術の発展とグローバルな情報社会化が急速に進んでいる。その中で情報デザインは、20 世紀半ばに人々のために情報技術をヒューマナイズし、新しい知的生活環境を生み出す使命を持って生まれた。こうした歴史認識に立ち、未来を展望することで考えられるユーザインターフェースデザインの一つがアンビエントインターフェースである。モノが人の行動や状況をセンシングし、能動的に人にはたらきかけるというように、コミュニケーション作用やリアルタイム性が強調されるアンビエントインターフェースを新たなユーザ体験のデザインに生かせないかと考え、研究では1 人暮らしの学生の食生活に焦点を当てることにした。1 人暮らしの学生にとって食とは、直接健康に影響する日々の課題の1 つと言える。アンビエントインターフェースによって毎日の食のシーンが楽しくなる体験をデザインすることを目的とする。調査によってアンビエントインターフェースの定義を明確にすると共に、人間中心設計(HCD)の手法を用いてユーザエクスペリエンスデザインの観点から、プロトタイプを制作する。