著者
佐々木 悠真 金森 由博 三谷 純 福井 幸男
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.17, pp.5-8, 2013-03-08

自分の髪型を変更したときの見た目をシミュレートすることができれば、髪型を決める際の手助けになる。しかし髪型画像を顔画像に重ねただけでは照明条件が画像ごとに異なっているため、合成後の陰影に違和感を生じてしまう。本研究では一枚の髪型画像に対しリライティングを行う手法を提案する。本研究ではKajiya-Kayモデルに基づいて反射率を推定するが、そのためには毛髪の三次元方向ベクトルが必要になる。この三次元ベクトルを求めるために、まず画像中の毛髪の二次元方向を示すベクトル場を抽出し、それを用いて毛髪の方向ベクトルの奥行方向成分と光源の方向ベクトルを推定する。これらの情報から、Kajiya-Kayモデルに基づき最終的なリライティング結果を出力する。光源の色や入射方向、光の強さなどを変更し、様々なリライティング結果を得ることができる。