- 著者
-
佐々木 智充
伊野 文彦
藤本 典幸
萩原 兼一
- 出版者
- 一般社団法人 映像情報メディア学会
- 雑誌
- 映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
- 巻号頁・発行日
- vol.26, pp.7-12, 2002
- 参考文献数
- 12
- 被引用文献数
-
4
医療分野においてガンの早期発見などを目的として,ボリュームレンダリング(VミR)が利用されている.本研究では高解像度のボリュームデータ(VD)に対して実時間VRを実現するために,分散メモリ型並列計算機上で動作する並列VR手法を提案する.提案手法は,Segmented Ray-Casting法を基に(I1)画像合成における通信量の削減および(I2)負荷分散を実現する.(I1)では通信量を削減できるプロセッサの組に着目し,(I2)では医者の視点が連続的に移動する点に着目する.128CPU構成のPCクラスタを用いた実験の結果,提案手法は従来手法と比較して約2.7倍高速であり,解像度が1024^3のVDに対して秒間1.5回のVRを実現できた.