著者
上田 隆美 藤本 幹夫 酒井 克治 川畑 徳幸 澤田 晃 土居 進 佐々木 武也 政田 明徳 川島 正好 北野 福男
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.343-350, 1980

Cefroxadine (CGP-9000, CXD) 250mgを健康成人4人に早朝空腹時経口投与させたのちの血清中濃度および尿中排泄量を測定したところ, CXDは, 2時間後平均10.7μg/mlのピーク値を示し, 比較的長く血清中濃度が維持されるようである。一方, 4時間目までの尿中排泄量は, 171.0mg (68.5%) であり, 4時間以内には, 投与量のほぼ3分の2が排泄されるようである。<BR>外科領域51例に対するCXDの臨床効果は, 著効28例, 有効19例, 無効4例となり, 有効率は92.2%であった。<BR>なお本剤と関係すると思われる副作用は1例も認められなかった。