- 著者
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佐浦 敬之
辻 慶太
- 巻号頁・発行日
- 2009
図書館が利用履歴を保存・活用することに関する図書館利用者の意識を明らかにすることを目的として,高校生以上の公共図書館の来館者に対して質問紙調査を行い,198 件の有効回答を得た。結果,図書館サービス提供のために利用履歴を保存することに関して,「サービスの利便性」,「履歴は秘密にするほどのものではない」などの理由から約7 割が容認できると回答した。一方,残りの約3 割は,「個人情報の流出やプライバシー侵害への懸念」,「流出リスク軽減の優先」などの理由から,容認できないと回答したことが分かった。