著者
藤ヶ谷 剛彦 佐田 貴生 堤 優介
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

CNTに、磁性ナノ粒子 (MRI造影剤として臨床応用されているガドリニウムや酸化鉄など) を内包させることでラジオ波吸収効率を高める高機能化を行った。短尺化CNTの使用や高沸点溶媒の使用により高い内包率を持つ鉄内包CNTの作製に成功した。収率向上に課題が残った。体内導入のために、ラジオ波応答性CNT複合体へ生体親和性を付与する必要がある。そこでSWNTを溶液中に均一に分散させるために、CNTを分散した界面活性剤ミセル内部空間を利用して重合を行うことにより、表面が強固なポリマーネットワーク構造で被覆された新規CNT複合体作製法の開発を行った。