著者
新井 親夫 若林 泰憲 水野 章 小松 一郎 佐納 良樹
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.241-244, 1983-05-10 (Released:2010-03-15)
参考文献数
5
被引用文献数
2

無機塩の飽和水溶液と平衡な気相の相対湿度が常温で50%以下になるような塩を使用し, 湿度を10~50℃の範囲で測定した. 低湿度が得られる場合には溶液と共存する塩の固相が結晶水をもち, かつ結晶水に転移の起こることが多い. 測定温度範囲に転移点のある塩について転移温度近傍における相対湿度の変化を示した. また, 塩が不純物を含む場合であっても純粋な塩を使用して得られる湿度との差は少なく, 調整のみが目的であれば粗製塩が使用できることを示した.
著者
新井 親夫 山崎 喜久雄 佐納 良樹
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.39-44, 1982-01-10 (Released:2009-11-12)
参考文献数
13

気体吸着法による多孔質体の細孔分布計算式について検討し細孔容積Viが比較的簡単な次式Vi=Rc, i (Δvi-i-1Σj=1Mi, jVj)で求められることを示した.ここで, Δviは吸着量の増分, Rc, i, Mi, jは細孔半径および多分子吸着層厚さに依存する係数である。窒素吸着により測定したt曲線を用いて, 円筒モデルに基づく係数の値を求めた.