著者
佐藤 至英 戸澤 希美
出版者
北翔大学
雑誌
北方圏生活福祉研究所年報 (ISSN:1342761X)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.39-45, 2003-10-01
被引用文献数
3

本研究は,予備調査で得られた原尺度をもとに,独居高齢者が日常生活において,どのようなストレスをかかえているのか,身体的健康,精神的健康,サポート,生きがい,経済的満足度と独居高齢者の日常生活におけるストレスはどのような関係にあるのかについて検討することを目的とした。対象者は北海道N市ならびにM市に在住する65歳以上の独居高齢者85名(男性16名,女性69名)。因子分析の結果,独居高齢者のストレスとして,老いへの不安(高齢ストレス),一人で生きていくことへの不安(自律ストレス),家族も含めた対人関係(対人ストレス),そして身体的不調(病気ストレス)の4タイプが抽出された。4タイプのストレスと各要因との関係を分析した結果,(1)身体的にも精神的にも健康を保ち,趣味などの生きがいをもつ人は,老いへの不安や一人で生きていくことへの不安が低い,趣味などの生きがいをもち,家族からのかかわりに満足を覚え,経済的満足度が高い人ほど精神的健康が保たれていること,(2)対人関係や体調不良等によるストレスは,家族も含めたまわりの人からのサポートによって,その程度は変化すること,(3)対人関係と老いへの不安がストレスとなり精神的健康に影響を及ぼしていることが明らかとなった。
著者
佐藤 至英
出版者
北翔大学
雑誌
北方圏生活福祉研究所年報 = Bulletin of Northern Regions Research Center for Human Service Studies (ISSN:1342761X)
巻号頁・発行日
no.13, pp.67-69, 2007

フィンランドにおけるホームレス政策は,比較的成功している事例として世界的に注目されている。1987年18,000人近くいた単身ホームレスや1,400世帯のホームレス世帯は,1996年には単身ホームレスが44%,ホームレス世帯は74%減少している。2006年現在,フィンランドにおけるホームレス人口は,単身ホームレス7,400人,ホームレス家族300。フィンランドのホームレス対策において中心的役割を担っているNPO(Y財団)のハンヌ・プットネン代表からホームレス支援活動(永住のための住宅供給)の実態について,またヘルシンキ郊外にあるケアクリニックのジルキ・ラウスバアラ所長ならびに長期入所している元ホームレスの男性2人からリハビリテーション・プログラムの実際について,インタビューした。
著者
佐藤 至英
出版者
北翔大学
雑誌
北方圏生活福祉研究所年報 (ISSN:1342761X)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.67-69, 2007

フィンランドにおけるホームレス政策は,比較的成功している事例として世界的に注目されている。1987年18,000人近くいた単身ホームレスや1,400世帯のホームレス世帯は,1996年には単身ホームレスが44%,ホームレス世帯は74%減少している。2006年現在,フィンランドにおけるホームレス人口は,単身ホームレス7,400人,ホームレス家族300。フィンランドのホームレス対策において中心的役割を担っているNPO(Y財団)のハンヌ・プットネン代表からホームレス支援活動(永住のための住宅供給)の実態について,またヘルシンキ郊外にあるケアクリニックのジルキ・ラウスバアラ所長ならびに長期入所している元ホームレスの男性2人からリハビリテーション・プログラムの実際について,インタビューした。