著者
佐賀 典生
出版者
帝京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は、運動後に生じる筋損傷・筋痛を軽減するため、自律神経活動に着目したコンディショニング(温浴、水浴または交代浴)方法を明らかにする研究を行った。その結果、筋損傷・筋痛時に行う交代浴は、処置の前後で副交感神経活動を高め、日々の自律神経機能全体の働きを高める可能性が示唆された。また、筋損傷・筋痛時に行う交代浴は、抗酸化と酸化ストレスの比率である潜在的抗酸化能の低下を抑制する可能性があり、筋損傷に伴う炎症反応の悪化を抑制する可能性が示唆された。本研究で用いた交代浴は、自律神経活動をコントロールし、筋損傷からの回復の方法として有用である可能性を明らかにした。