著者
佐野木 茂 近藤 篤史
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.241-242, 1995-03-15
被引用文献数
1

ソフトウェアを製作する過程において、その品質を向上させる手段としては、従来よりレビューや単体試験というものがある。しかし、実際のソフトウェア開発においては、種々の制約により、これらが満足には行われていない。そのため、組み合わせ試験・システム試験といった、開発の後期の段階で抽出される障害の中に、本来であれば単体試験段階で抽出されなければならないもの(コーディングミスなどの"うっかりミス"等)も多く含まれているのが現状である。今回、某システム開発プロジェクトにおける品質向上施策の一環として、単体試験前のソースプログラムの机上での充分なチェックを徹底させることで、ソフトウェア製作の早期の段階での品質向上を図った。本報告では、その「机上デバッグ」施策について述べる。