著者
剣持 三平 竹津 英二 依田 淳一 小池 真史 亀村 勝美
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F (ISSN:18806074)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.225-238, 2007 (Released:2007-06-20)
参考文献数
23

トンネル掘削における初期変位量と収束変位量の関係は,従来,掘削工法や支保工の仕様に関わらず一本のラインで描かれることが多い.しかし,トンネルをより安全かつ合理的に施工するためには掘削工法により変化するトンネルの変位量を精度よく予測し,制御する必要がある.本研究では,膨圧性地山を掘削する長大トンネルで得られた内空変位計測の結果から掘削工法および支保工の仕様の違いが初期変位量と収束変位量の関係に及ぼす影響を定量的に明らかにし,それらを利用した掘削管理手法について提案する.