- 著者
-
八木 俊成
- 出版者
- 日本保険医学会
- 雑誌
- 日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
- 巻号頁・発行日
- vol.101, no.1, pp.52-60, 2003-03-17
- 被引用文献数
-
1
我々の医務職員としての能力をより一層発揮するためには,円滑な情報入手や時間のかかる事務作業の削減が課題である。現代の企業ではそれらの課題を解決する手段として,インターネットやグループウェアをはじめとするITが活用されている。我々も社医の業務に適合したITの活用方法を考えなければならない。グループウェアには,電子メール,電子キャビネット,掲示板,スケジュール管理,フォーラム,アドレス帳,ワークフローなどのソフトウェアが含まれる。これらの機能や筆者の経験を紹介する。そして,インターネットやグループウェアを仕事に活かす方法について,筆者の愚案を述べたい。ITを活用するうえで,情報セキュリティの問題,人材育成の問題,費用対効果の問題,通信エリアの問題など課題は数多い。しかし,可能な範囲のなかでITのメリットを最大限に引き出す工夫が重要である。