著者
八木浩一 林昌仙
雑誌
デジタルプラクティス
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.3-8, 2012-01-15
被引用文献数
1

2004年の新潟県中越地震や2007年の新潟県中越沖地震など過去の震災時には,国土交通省が通行止め情報を配信するだけでなく,本田技研工業株式会社と研究機関が協力し通行実績情報を提供するなど,被災地支援に重要となる円滑な移動の確保に向けた取り組みが行われてきた.さらに大きな支援効果を生み出すにはこれらの連携が重要であり,これを実現するためには,目的・手段の明確化と,それに適したデータフォーマットの取り決め,さらには運用手順とルールの取り決めなどが求められる.東日本大震災ならびに平成23年台風第12号において,民民,官民が連携して「通行実績・道路規制情報」を初めて共同で作成し配信した.本稿では,経緯と背景,実施内容と効果について具体的な事例を挙げながら紹介する.
著者
八木 浩一
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集E1(舗装工学) (ISSN:21856559)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.I_1-I_7, 2013
被引用文献数
13

自動車の車内ダッシュボード面などばね上にスマートフォンを設置し,内蔵の加速度センサとGPSの情報だけを使い,ばね下の上下変位量すなわち路面縦断プロファイルを推定する手法とその精度について報告する.本技術はばね上設置であるため実施が容易であり,路面プロファイルそのものを推定しているため平たん性やIRIなど各種指標の算出も可能である.はじめに計測原理を述べ,次にこれを実装したスマートフォンアプリケーションにより計測した値と,路面プロファイラにより計測した値の比較結果を述べる.今回行った280[m]区間での走行実験では,走行速度20~60[km/h]の速度域において,20m区間の平たん性の比較で寄与率R<sup>2</sup>=0.63~0.78,15m区間の平均面に対する凹凸量の地点ごとの比較で寄与率R<sup>2</sup>=0.63~0.80の高い相関が確認できた.
著者
八木 浩一
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E1(舗装工学) (ISSN:21856559)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.I_1-I_7, 2013 (Released:2014-03-06)
参考文献数
6
被引用文献数
13

自動車の車内ダッシュボード面などばね上にスマートフォンを設置し,内蔵の加速度センサとGPSの情報だけを使い,ばね下の上下変位量すなわち路面縦断プロファイルを推定する手法とその精度について報告する.本技術はばね上設置であるため実施が容易であり,路面プロファイルそのものを推定しているため平たん性やIRIなど各種指標の算出も可能である.はじめに計測原理を述べ,次にこれを実装したスマートフォンアプリケーションにより計測した値と,路面プロファイラにより計測した値の比較結果を述べる.今回行った280[m]区間での走行実験では,走行速度20~60[km/h]の速度域において,20m区間の平たん性の比較で寄与率R2=0.63~0.78,15m区間の平均面に対する凹凸量の地点ごとの比較で寄与率R2=0.63~0.80の高い相関が確認できた.