著者
鷹野 芙美代 関根 敦史 佐田 宏史 前川 仁孝 六沢 一昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌. コンピューティングシステム (ISSN:03875806)
巻号頁・発行日
vol.45, no.11, pp.280-289, 2004-10-15
参考文献数
17
被引用文献数
2

本論文では階層的挟み撃ち探索を用いたAND/OR木の並列探索手法について提案する.証明数の小さい節点は解である可能性が高い.そのため,証明数を用いるAND/OR木の並列探索の多くは証明数の小さい節点から探索する.しかし証明数の大きい節点が解である場合は,解を見つけるのに多くの時間を必要とする.そこで,証明数の小さい節点と証明数の大きい節点の探索を並列に行い,さらに証明数の小さい節点に多くのプロセッサを割り当てる並列探索手法を提案する.このように複数プロセッサで探索することにより,従来の探索法では解を見つけるまでに時間がかかる証明数の大きい節点が解である場合にも,探索時間を短縮することができる.提案手法を共有メモリ型並列計算機に実装して評価した.評価の結果,逐次探索では時間のかかる問題に対し,スーパリニアスピードアップが確認された.
著者
六沢 一昭 渡邉 彰吾
出版者
一般社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.4Rin117, 2019 (Released:2019-06-01)

本論文は, プログラムの静的特性を楽曲で表現する可聴化システムの開発とプログラミング支援への応用について述べたものである. ソフトウェアの品質向上を図るためソースコードの静的解析が行われている. 様々な静的解析ツールによる解析結果は画面に出力される(可視化). そこで本研究では音への出力(可聴化)を試みる. 可聴化することでマルチタスクや視覚障害者支援ツールとしての利用が期待できる. 単なる音の羅列や同じリズムパターンによる可聴化は飽きやすいといった問題がある. そこで本研究では自然な楽曲による可聴化を試みる. 自然な楽曲にすることで飽きやすさの改善が期待できる. 本システムはプログラムの1行を1小節として楽曲を生成する. ネストの変化や制御構造, 1行の複雑さなどからコード進行や伴奏, リズムなどを決定する. ソースコードの静的解析はコーディング規約違反に着目する. 本研究ではコーディング規約違反箇所を不協和音で表現する. 学生20名に本可聴化システムを用いて規約違反箇所の検出及び改修を行ってもらった. その結果, 本システムによって検出が容易となったため, 静的解析結果の可聴化の有効性が示された.
著者
渡邉 彰吾 六沢 一昭
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2017-MUS-115, no.25, pp.1-5, 2017-06-10

本稿は,Perl プログラムから楽曲を作成するシステムについて述べる.プログラムを見た時に感じる印象を,聴いて楽しむことのできる楽曲という形で表現することがこのシステムの目標である.楽曲は,プログラムの 1 行を 1 小節として作成する.まず,プログラムを見た時の印象に影響する情報を解析し,各小節のコードを決定する.そして,コードをもとにメロディとリズム,それにハーモニーを作成する.
著者
六沢 一昭
雑誌
情報教育シンポジウム論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.14, pp.96-103, 2018-08-12

本稿は, コンピュータを使わない プログラミング及びプログラム実行環境を提案するものである. この環境は, トランプ大の矩形 (エリア) が 8 個程度書かれたシートとカード (例えばトランプ) からなる. エリアには 1 枚以上のカードを重ねて置くことができ, 「カードの移動」や「エリアが空であるかの検査」といった基礎的な操作のみを行なうことができる. エリア上のカード群はスタックを形成し, 「カードの移動」は, 移動元エリアに対する pop 処理と, 移動先に対する push 処理から構成されると考えることができる. プログラムはこれらの操作を使ってフローチャートにより記述し, 実行は手作業で行なう. 本環境は,千葉工業大学情報工学科 AO 入学試験において 2008 年秋から 7 年間使用した.