- 著者
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内多 允
- 出版者
- 学校法人滝川学園 名古屋文理大学
- 雑誌
- 名古屋文理大学紀要 (ISSN:13461982)
- 巻号頁・発行日
- vol.7, pp.97-102, 2007-03-31 (Released:2019-07-01)
大豆は日本では味噌や醤油,豆腐や納豆等の加工食品の原料として消費量の多い,農作物である.また,大豆は食用油や家畜の飼料原料としても重要な農作物である.大豆の生産や貿易の動向が世界の食料供給に与える影響力は極めて大きい.特に近年は中国がさまざまな一次産品の輸入量を増やしているなかで,大豆の輸入も増加している.中国の大豆輸入増加には,ブラジル等の南米からの供給が米国を上回る実績をあげるなどその貿易構造を変える影響を与えた.本稿では,近年における大豆と大豆油の生産・貿易動向を取り上げる.また,これに関して世界の大豆貿易に与える影響が大きいブラジル・中国間の農産物貿易に言及する.