著者
内海 里香
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.225-228, 2013

神戸や京都のような地域名をブランド連想の素材として東京出店・全国展開することができない地方都市の菓子企業は、①消費需要を追跡する形で、地方都市から中核都市、さらに東京へと出店するが、その際に②ブランド連想を独自にうまく構築し成長した事例が複数に見られる。例えば福岡県飯塚市発祥の「千鳥屋」・「吉野堂」は、全国各地で共通に通用するキャッチフレーズでブランド連想を構築し、飯塚から福岡へさらに東京、大阪へ進出した。岡山市発祥の「源吉兆庵」は、鎌倉・京都・奈良などの古都を本店とする類似ブランドを複数開発し成長した。このような事例タイプ化での分析を通じて、その成長戦略の成功要因を考察する。