著者
細井 香 内海崎 貴子 野尻 裕子 栗原 泰子
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.121-132, 2007-03-15
被引用文献数
1

【目的】現在, 子どもの遊びは縮小・喪失している。1970年代に比べ, 遊び空間や遊び場, 子ども同士で遊ぶ体験などが減少し, 遊びの種類も, ひとり遊びや室内での遊びに変化していることが明らかとされている。遊ぶ体験や遊び場を確保することが難しい現代において, 幼稚園や保育所で遊びを提供する保育者の役割は重要である。本研究では, 保育者養成課程学生が, 幼児期にどのような遊びを体験してきたのか, 特に保育の場に限定し調査を実施した。今回の調査から, 個々の遊びの経験差について把握することで, 今後の実習指導における基礎的資料を得ることを目的とする。【方法】保育者養成課程の1〜4年生の学生187名(男性61名, 女性126名)を対象に, 性別, 通っていた保育機関(幼稚園, 保育園別), 幼児期の居住地(都道府県), 記憶している遊びについて, アンケート調査を実施した。【結果および考察】遊びの種類は, 屋外で24種類, 室内で!5種類あげられた。遊びの数の一人当たり平均は, 屋外で男性4.3種類, 女性4.6種類であった。また室内では, 男性1.8種類, 女性3.5種類と, 若干性差がみられた。全体的には女性の方が多くの遊びを記憶している。屋外の遊びでは, 男性で砂遊びやボール遊び, かくれんぼの回答が多く, 女性では鬼ごっこ, 伝承遊び, 泥遊び, 草花遊びなどが多くあげられ, また固定遊具での遊びが男性よりも多かった。室内遊びに関しては女性の回答が非常に多かった。
著者
内海崎 貴子 安藤 隆弘
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 = The journal of Kawamura Gakuen Woman's University (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.193-209, 2003-03-15

「学制」の実施要領とされている『学制一覧』は, これまで, 学制取調掛長三洲の編輯によるものとされ, その刊行時期は不明であった。また, その体裁や内容についての詳細な研究はなされていない。 筆者らは『学制一覧』の現物を入手することができたことから, まず, その体裁を精査し刊行時期の特定を試みた。具体的には, 書誌学的観点から『学制一覧』の仕様, 版元を明らかにした。さらに, 『学制一覧』の掲載内容と「学制」関連文部省布達とを比較することによって, その編輯者と刊行時期について検討を加えた。 その結果, 以下の3点がわかった。1.『学制一覧』の編輯者は学制取調掛長三洲ではなく, 三洲の弟で, 「学制」発布の頃の文 部省職員長冰であった。長三洲と長冰は別人である。2.『学制一覧』の刊行時期は, 1873 (明治6)年3月18日から3月28日の問に限定するこ とができた。3.『学制一覧』は, 『学制』, 『小学教則』, 『中学教則略』と同様に, 首題はあるが尾題のな い木版印刷書籍であり, 書誌学的特徴として, 匡廓に凸廓が用いられている極めて稀な例 であった。
著者
内海崎 貴子 安藤 隆弘
出版者
川村学園女子大学
雑誌
川村学園女子大学研究紀要 (ISSN:09186050)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.193-209, 2003

「学制」の実施要領とされている『学制一覧』は, これまで, 学制取調掛長三洲の編輯によるものとされ, その刊行時期は不明であった。また, その体裁や内容についての詳細な研究はなされていない。 筆者らは『学制一覧』の現物を入手することができたことから, まず, その体裁を精査し刊行時期の特定を試みた。具体的には, 書誌学的観点から『学制一覧』の仕様, 版元を明らかにした。さらに, 『学制一覧』の掲載内容と「学制」関連文部省布達とを比較することによって, その編輯者と刊行時期について検討を加えた。 その結果, 以下の3点がわかった。1.『学制一覧』の編輯者は学制取調掛長三洲ではなく, 三洲の弟で, 「学制」発布の頃の文 部省職員長冰であった。長三洲と長冰は別人である。2.『学制一覧』の刊行時期は, 1873 (明治6)年3月18日から3月28日の問に限定するこ とができた。3.『学制一覧』は, 『学制』, 『小学教則』, 『中学教則略』と同様に, 首題はあるが尾題のな い木版印刷書籍であり, 書誌学的特徴として, 匡廓に凸廓が用いられている極めて稀な例 であった。