- 著者
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内藤 方夫
迫田 將仁
- 出版者
- 東京農工大学
- 雑誌
- 挑戦的萌芽研究
- 巻号頁・発行日
- 2016-04-01
Fe(Se,Te)の超伝導は、2008年の鉄砒化物超伝導体の発見直後に報告された。当初、Fe(Se,Te)のTcは高々15Kと考えられていたが、2012年に、SrTiO3基板上に成長した単原子層膜で、Tcが77Kに達するという報告がなされた。一方、ごく最近、イオン液体電気二重層トランジスタ(EDLT)を用いてキャリア注入したFeSe超薄膜の超伝導化(Tc~40K)が報告された。このため、FeSe薄膜EDLTの研究を並行して行った。結果、EDLTエッチング法により、Al2O3基板上の数原子層薄膜がTc~50 K示すことを見出し、高Tc化にはSrTiO3基板が必須とする説を覆した。