著者
冨安 寛
雑誌
ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.2, 2019-08-22

経済産業省がまとめた DX レポートで言及されているように,現在,多くの企業がデジタルトランスフォーメーション (DX) による変革を求められています.DX の実現には,クラウド,マイクロサービス,AI,IoT といった最新技術の適用が求められる一方,その適用による真の価値を得ようとした場合,莫大な既存システムとの連携 ・統合が大きな課題となります.本講演では,実際に生じている問題を示すとともに,このような問題が生じるに至った歴史的背景を説明し,解決のために必要と考える技術領域について言及します.また,この文脈で産学連携がどうあるべきかについて,産業側の意見を述べたいと思います.
著者
冨安 寛 廣田 和也
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.80, pp.37-42, 1997-08-29
参考文献数
9
被引用文献数
1

コンピュータの小型化・高性能化により、これまで関係が薄いと思われていた人文科学の各分野においてもコンピュータ利用の試みが始まっている。今後、これらの試みをより一般的な教育アプリケーションや博物館・美術館における展示システムに発展させるためには、領域固有のデータベース構築やヒューマンインタフェース等、多くの課題を解決していかなければならないと思われる。筆者らは、人文科学情報をコンピュータで扱う際に生じる問題を抽出し、またコンピュータ利用の可能性を探るために歴史総合図録をデジタル化し、その高度利用を図る試みとして"Digital Atlas of History"の開発を行っている。本稿では、その概要と特に今回開発したデジタル歴史地図について述べる。In last several years, many researches which apply compuers to the humanities have started because personal computers have been more compact and higher-performance. However, to put these experiments into educational applications or display-system in museums, there are many problems to be solved. We have started a development of Digital Atlas of History to grasp problems and potentials in applications for the humanities.