著者
近藤 照彦 武田 淳史 武田 信彬 下村 洋之助 谷田貝 光克 小林 功 関 耕二 福村 幸仁 村上 正巳 山口 貴史 冨岡 淳
出版者
群馬パース大学
雑誌
群馬パース大学紀要 (ISSN:18802923)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.435-442, 2007-03
被引用文献数
1

我々は、川場村において「癒しと健康をもたらす」とされる、森林浴の生理学的効果を検討した。被験者は、川場村在住の19名の高齢者(男性11名、女性8名)、年齢は平均74歳(男性74±3.5歳、女性74.9±2.9歳)。8月17日の1時間森林集団散策時の天候は曇り、気温30℃から32℃、湿度58%から60%、風速0m/secから2m/sec、コントロールは、同じメンバーによる8月21日の田園地域1時間の集団散策とし、非森林浴時の天候は、森林浴時とほぼ同様であった。森林揮発性物質(フィトンチッド)、気分プローフィール(POMS)、血圧、脈拍数、空腹時の血清からNK活性細胞、カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミン)、コルチゾール、アディポネクチンを森林浴・非森林浴前後に測定した。川場村における森林浴調査地から森林揮発性物質が検出され、全員で、森林浴前後においてPOMSの総得点、血圧、コルチゾールおよびアドレナリンが有意に低下した。被験者中の3例に森林浴でNK細胞活性の増加を認め、女性1例のみ森林浴および非森林浴の両者でNK細胞活性の増加を認めた。川場村における森林浴研究結果から、POMS、カテコールアミンおよびコルチゾールの血中濃度低下は、森林浴が癒しと健康をもたらす効果をもつ可能性を示唆する所見と考えられた。
著者
堀越 壮一 飯島 明宏 冨岡 淳 関 順司 加藤 政彦 小澤 邦壽
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.283-286, 2007 (Released:2010-01-09)
参考文献数
28
被引用文献数
2 2

Recently, nitrate-nitrogen (NO3-N) pollution in groundwater was identified as a serious problem in Gunma prefecture. The rate of satisfying the environmental quality standard(EQS) for NO3-N concentration in Gunma prefecture was lowest in Japan from 2000 to 2004. However, a significant decrease in NO3-N concentration was observed in 2005. Therefore, the factors contributing to the decrease were statistically examined. The results suggest that the area of dry field, livestock head count, and agricultural population significantly contributed to the decrease in NO3-N concentration. The enforcement of the Law on Promoting Proper Management and Use of Livestock Excreta might reduce NO3-N discharge into groundwater.