著者
飯山 宏一 板倉 章太郎 前田 隆宏 橋本 松進 高宮 三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.98, no.41, pp.79-84, 1998-05-11
被引用文献数
2

長尺の光ファイバの内部診断を目的としたFMCWリフレクトメトリについて述べた。本システムでは、参照光と被診断光ファイバからの反射光との光路長差が光源の可干渉距離よりも長く、参照光と反射光とのビートスペクトルを測定する。空間分解能は光源のスペクトル線幅が狭く、光周波数掃引の繰り返し周波数が高いほど向上する。実際に、外部共振器構造の半導体レーザを光源に用い、外部共振器長変調により光周波数掃引を行って実験を行ったところ、5km長の光ファイバ出射端で23m、11km長の光ファイバ出射端で100m以下の空間分解能を得た。また、光源の位相揺らぎを考慮してビートスペクトルの理論解析を行い、測定結果とほぼ一致した結果を得た。