著者
四井 敏雄 前迫 信彦
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.67-70, 1993-03-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
13
被引用文献数
12

対馬東岸の磯焼け帯においてウニ類と巻貝類を駆除し, アラメの母藻を投入するという方法で藻場回復実験を行った。その結果, 1年半後には自己増殖が可能なアラメの群落が出現した。方法は, 1988年6月にダイバーによって巻貝類を取り上げ, ウニ類はハンマーで潰した。アラメ母藻は11月にタマネギ袋に発泡スチロールの小塊と共に入れ, 3~4m毎に海底に設置した。1989年の3月にはアラメの幼体がフクロノリ等と共に現れ, 1990年5月には1才と2才のアラメが2: 1の割合をもつアラメ群落が形成された。