著者
牧 博司 加川 穂積
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.34, no.Supplement, pp.119-122, 2000 (Released:2010-08-25)
参考文献数
11

表題の答えは簡単である。教師 (複数) が必要と考えるか不必要と考えるかである。我が国の社会体制は一応民主主義なので、カリキュラム編成の単位である学科内の大勢が不必要と判断すれば図学という科目は消えていくのである。不必要と考える教師の教育理念を聞く場もない。図と図面の違いも分からない、図の種類も知らない、図だからCADだと思い込んでいる教師に機械設計が分かるはずがない。故に図学の必要性が分かるはずがない。大学という教育機関の構成集団である教師と学生の水準に多大な差がある現状において、図学教育が必要と考える学科のみで教育すればよいのではないか。この考え方にたって表題の題目について議論したものである。