著者
加田 謙一郎
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校
雑誌
木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:21889201)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.22-33, 2021 (Released:2022-05-13)

This paper examined the effect of sharing "questions and answers" that complemented distance learning. In addition, we presented an example of its use in face-to-face lessons and demonstrated its effects. The following three points have been clarified in this paper. (1) Even if it is a distance lesson, the lesson can be done effectively if the question and answer session with the students is properly conducted. (2) Students want to share the answers to individual student questions with all students. In addition, a certain effect should be recognized in the learning of each student. (3) Face-to-face lessons have higher expectations for students themselves and teachers than distance lessons, and at the same time increase stress.
著者
加田 謙一郎
出版者
独立行政法人 国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校
雑誌
木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:21889201)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.45, 2022 (Released:2023-02-06)
参考文献数
18

本論文では、実相寺プロダクションとATGが共同制作した、石堂淑朗脚本、実相寺昭雄監督の3本の映画について論じ、作家と監督の葛藤について詳しく論じる。 その際、彼らがこだわった「無明」という言葉に着目し、3本の映画を分析した。 ハーマン・メルヴィルの短編小説「BARTLEBY, The Scrivener」をめぐる石堂と実相寺の対立も詳しく分析した。 石堂淑朗と実相寺昭雄の「知っていても止められない心」が、彼らにとっての「無明」の在り方であることを分析して明らかにした。 また「無明」という言葉が、バートルビーの「私はしたくない」という言葉につながる過程を詳しく分析した。 その過程で、石堂と実相寺の問題の本質を指摘した。その本質を巡って、石堂は「古来より続いてきた民俗の血統が未だ解明されていない」という問題を主張し、実相寺は「引揚者であることの汚名」を主張している、と指摘することができた。 彼らの最後の作品である「歌」では、両方の問題が融合し、昇華されたことを明らかにした。