著者
加藤 しお子 藤井 慶博 KATO Sioko FUJII Yoshihiro
出版者
秋田大学教育文化学部附属教育実践研究支援センター
雑誌
秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要 = BULLETIN OF THE CENTER FOR EDUCATIONAL RESEARCH AND PRACTICE FACULTY OF EDUCATION AND HUMAN STUDIES AKITA UNIVERSITY (ISSN:24328871)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.167-176, 2017-03-31

秋田県の特別支援学校における居住地校交流の実態と居住地校交流に携わる教員の意識を調査した.その結果,秋田県では,居住地校交流の実施率が急速に増加しているものの交流回数や活動内容は特別支援学校の学級担任にとって必ずしも満足のいくものではない状況が示唆された.また,交流相手校である小・中学校においても,活動内容の充実は大きな課題であると捉えられており,学校間の連携が強く求められた.居住地校交流を充実させるためには「実施手続き等の整備やガイドラインの作成等の体制整備」「中学部における取組」「実践の蓄積と共有」「学校間の連携」「地域生活の基盤づくり」が考えられた.