著者
加藤好郎著
出版者
勁草書房
巻号頁・発行日
2011
著者
加藤 好郎
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.24-28, 2001-02

ここ数年来、次年度の事業計画を作成する際、いつも悩まされるのが、「変わらなければならないもの」と「変わってはならないもの」とを常に対比しながら事業計画を考えることにある。つまり、慶応義塾図書館の伝統あるサービスの継承とインターネット環境下の新しいサービス展開を考えることであるが、予算が潤沢な時期であれば、悩むこともないわけだが、予算縮小期における事業展開については予算枠内での組み替え運用が必要となる。一方、新しい事業展開や研究支援をするうえでの必要な能力を持った図書館員の確保も必要になってきている。図書館員の養成・育成は、事業の実施・拡大において急務であり、そのためにしっかりした研究計画を立て、確実に養成・育成を実現していかなければならない。今回、慶応義塾図書館で行っている研修を紹介することで、今後の図書館界全体における研修が充実することを期待する。
著者
加藤 好郎
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.11-16, 2004-08
被引用文献数
1

大学は、今「知の創造拠点」といわれ、COE、スーパーCOE等の研究基盤整備のための補助金がついている。大学組織の中で、学術情報整備を具体的に実施する機関として図書館が一番適していると考えられる。その事業を実施するために必要なものは、組織の再構築を専門職としての図書館員の育成である。前者については、図書館長あるいは事務(部)長のリーダーシップが、不可欠であり、後者については、現場の研修の充実が必要である。本稿では、現場の図書館員の具体的な研修計画を紹介すると同時に、専門職としての役割、そして主題についてもひとつの指針を示している。そのことは、近い将来、館種を超えた図書館育成コンソーシアム構築の際、その事業のひとつとして有効なものになると思われる。