- 著者
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勞世こう
山口 修
- 出版者
- 一般社団法人情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理 (ISSN:04478053)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.4, pp.319-326, 2009-04-15
近年,デジタルカメラやビデオカメラなどのデジタル画像機器の普及とコンピュータの処理能力の向上に伴って,顔画像のデジタル処理を手軽に行うことができるようになってきた.顔画像処理技術は大きく2種類に分けることができる.まずは,顔を理解するための技術として,顔検出,顔トラッキング,個人識別,性別年齢推定,表情推定,顔の疲れや眠気の推定の技術が広く研究されている.また,顔を表現する技術として,美肌補正,美白補正,赤目補正,表情合成,自動似顔絵作成,デジタル化粧などの研究開発も急速に広がりを見せている.本稿では,2回にわたってこれらの最新動向を紹介する.1回目は顔を理解するための要素技術の動向,2回目はアプリケーションについて紹介する.